私たちの考える自然食とは

実りの秋を迎え、黄金色となった田んぼ・・・ その空を群れをなして飛ぶ赤とんぼ。
日本人が心に描く秋の風景です。 赤とんぼ(アキアカネ)は日本にしかいない固有種です。
梅雨時の夕方、赤とんぼの幼虫(ヤゴ)がひっそりと羽化します。暑さが苦手で、田んぼから旅立ち夏を山で過ごします。
秋になり稲刈りが始まるころ、集団で山から下りてきます。刈り取りを終えた田んぼの水たまりにオスとメスがペアになって卵を産み付けます。
翌年の春、水をはった田んぼに卵から孵化したヤゴがミジンコなどを食べ成長していきます。ミジンコも卵で冬を越します。
湿地や池で命を繋いでいた赤とんぼが、日本での稲作が広がると共にどんどんその数を増やしてきました。赤とんぼは日本人の暮らしと共に増えてきたのです。
地球の偶然が私たちの暮らしを支え、私たちの暮らしが、他の生き物の暮らしを支えてきたともいえます。
数えきれない幸運が重なって日本の自然生態系(ecosystem)が生まれてきました。
私たちはこの奇跡の大自然に育てられ、今もその中で暮らしていると思っています。
今、赤とんぼの激減やミツバチの大量死が問題となってきています。
私たちは少しでも故郷の自然生態系を守り、持続させて行きたいと願っています。
その願いの中で育てられた安全な作物を多くの消費者に食べて頂き、本物の作物の美味しさを次の世代に繋げて行きたいと思っております。
私たちのいう「自然食」とはその願いの元で育てられた作物やその加工品等を称しております。

代表者挨拶

2006年に「有機農業推進法」が策定され、オーガニックの認証制度が日本でも始まりました。当時はまだ、田んぼで草取りをしている事が異様な目で見られる時代でした。「お前の田んぼで農薬を使わないから虫が周りの田んぼに行くのだ」と叱られ、異常な生産者として扱われる事が多い時代でした。自然食ねっとはそういう生産者たちとの交流の中、青森県で任意組織として生まれました。

2014年、有機生産者の代表として小田原市の石綿敏久氏を代表に迎え全国の有機生産者達と「自然食ねっと株式会社」を設立し、有機生産者が抱える問題の解決に向かって行く事となりました。生産者の高齢化はどんどん進み、後継者のないまま亡くなる方も毎年何人か出てくるようになっていました。その土地毎で栽培される作物毎の知識と経験が有機栽培にとっては貴重な財産であります。何十年と培われてきた農地が駄目になっていき、その知識も継承されていかない事に私達は大きな危機感を感じ、なんとかしなければと思っておりました。

その一つの方向性として2017年に青森県で後継者のいない生産者達と農地所有適格法人(旧農業法人)自然食ねっと青森㈱を設立し、新規就農希望者の受け入れと育成をはじめました。

2018年、本社が青森にある事ともあり、石綿氏が会長職となり、私が代表取締役を引き継ぐ事となりました。これからも新設した農地所有適格法人で、色々試行錯誤を重ねながら、有機栽培を行う全国の生産者達と有機農業の継承と拡大を目指して参りたいと思っております。

自然食ねっと株式会社 
社長 森 昭治
会社概要

名称   自然食ねっと株式会社

代表取締役  森 昭治

設立   2014年3月4日

資本金  2360万円

所在地  〒039-4401 青森県むつ市大畑町新町65番地2

TEL    0175-31-0120

FAX   0175-34-3325

URL   https://sn21.jp

e-mail  otoiawase@sn21.jp

主たる業務

農林水産物の加工及び卸売、農林水産業の支援及び人材育成事業、農林水産業に関するイベント企画・運営事業

設立経緯

食の安全とふるさとの環境保全を願う生産者が中心となり、全国の有機農産物の安定出荷体制を構築し、加工品を含む安全な食を消費者へお届けする生産者主体の新たなネットワークを目指して設立致しました。